おはこんばんにちは。タイコです。
この記事を読むと、『臨床心理士の4つの大きな柱と、心理療法が何なのか理解する』手助けになります。
臨床心理士の担う4つの大きな柱
結論です。心理療法は、『無意識のエネルギーを意識に組み込んでいくお手伝いをする事が目的』です。
現場では、臨床心理士、と自分を紹介しても”はて、なんだろうか”と首を傾げられることが多いです。それよりも、カウンセラーといった名乗った方が遥かに、”何だか話を聞いてくれる人なんだな”って理解してもらいやすいようです。実際に現場で、臨床心理士というと「何する人なの」と、何人かにいわれ、(試しに別の人達に)カウンセラーというと「あー、話聞いてくれる人」と、何人かにいわれたことがあります。
それぐらい臨床心理士(もしくは公認心理師)って何をしている職業なのか・・、専門職でない限り理解されにくいポジションにいるように思います。
名称独占(資格を持った人以外は名乗ってはいけない)であるのに、名称してもなかなか何をしているのか理解してもらえないのはなかなか悲しい現実。自分も含めてまだまだ心理職も研鑽していく必要があると思う今日この頃です。
臨床心理士の業務には、大きく4つあります。一つに、心理検査。二つに、心理面接、三つに効果研究、四つに地域支援。
この順番に優劣はなく、どれも必要で大切な柱です。
このうち今回触れたいのは、2つ目の心理面接に関わる事(心理療法)です。
心理療法の目的は、何だ。
非常に簡潔にいうと、心理療法は、心からくる病気や障害を治療する方法です。(こっちの方が馴染みがあるかもしれませんが)薬を使った治療であれば、薬物療法となります。
心というのは、いくつかの領域で考えることができます。心のうちのそのほとんどが、無意識領域となります。
無意識は、”なぜか分からないけど扉を強く閉めてしまった”、”なぜか分からないけど笑ってはいけないところで笑ってしまった”、など自分の統制(意識領域)を超えた領域になります。
不思議なもので、心は、安定を求めながらも革命を求めます。革命を起こすということは、不安定になります。これは非常に興味深いのですが、わざわざ安定を崩す危険を冒してでもさらなる高みを目指すのです。心はそうなっているようなんですよね。そして、革命を叫ぶのは、無意識領域なようなのです。
無意識領域には安定を壊す程の莫大なエネルギーがあるわけですが、その一部を意識がうまく取り込むことで、さらなる高みの意識へと至ることができるようなのです。
しかし、これは一人ではなかなか大変な方もいます(知らず知らずのうちにうまく取り込んでいる方もいますが・・・)。
つまり、心理療法は、無意識のエネルギーを意識に組み込んでいくお手伝いをする事が目的といえるようなのです。うまく意識に無意識のエネルギーが取り込めない場合に心が不調をきたすことが多いように思います。
意識が無意識からのエネルギーを一部受け取る時には、イメージが浮かんできます。もし、言葉による表現が適している時には、言葉(カウンセリングなど)で表現するといいでしょう。もしくは、非言語による表現が適している時には、絵や音楽(描画療法など)作品で表現すると良いでしょう。適した治療は人それぞれです。
まとめ
まとめです。『臨床心理士の大きな柱は4つある。心理療法は、無意識のエネルギーを意識に組み込んでいくお手伝いをする事が目的』という話です。
今日はここまでにします。ここまで読んでいただいてありがとうございました!!!!