おはこんばんにちは。タイコです。今回は、『不登校』というテーマに触れていきたいと思います。
この記事をみると、『どうして学校(職場)に行けないのかが少しわかる』カモ。
不登校の力動
結論をいうと、『目に見える力と目に見えない力が拮抗して働いている』のが一つ考えられるためです。
コラージュ療法の生みの親である森谷氏は、心の向き、大きさ、意識、無意識という概念を用いて以下の心理療法の基本モデルを提唱しています。
クライエントの心にアプローチする方法は二通りある。「学校に行きたい」という心の動き(b)と、「なぜか分からないが行けなくしている力」(a)の2つの心である。子どもにとって「学校に行きたい」という気持ち(a)は、母親に見える(意識化されている)力である。しかし、一方の子どもの学校に行きたいという気持ち(b)は、たいていの親にとっては気づかない、なかなか理解できない心の動き(無意識)である。このように親子は見ているところが違う。
森谷寛之 コラージュ療法実践の手引き その起源からアセスメントまで
どうやら、心の見えにくい所で、『Aの方向に引っ張られつつもBの方向にも引っ張られている』といった現象が実は起きているようなんですよ。
Aの方向に引っ張られるのであれば、人は、Aの方向に行動します。しかし、実際に目に見える行動としては、Aだけなので、Bの方は見逃されます。たとえ、Bの方向の力が強かったとしても目に見えるのは引っ張られるAの方向なのです。
不登校の考え方は社会全般の問題にもつながる
人の言動は、無意識の力の方が強く働いています。実は、意識で行動できる事は、少ないんですね。自分の行動を律している、と思っていても、そう意識で思っているだけなんですね。
意識を重視する人からすると、無意識は嫌われ者です。だって、自分の意図しないところで、力が働くわけですからね。友人と話した後に何気なく閉めた扉が強かった、とか。
日常生活に無意識の力が溢れていると考えると、不登校という現象の中で起こっている事は、限定されない事に気づくのではないでしょうか。
仕事に行きたいけど行けない、遊びたいけど遊べない・・・といったように、この現象の中で起きているコトは、他にも当てはめて考えられそうなのです。
ただ、無意識は、必要な事を教えてくれる一面もあります。行かない方がいいと、どこかでわかっている点もあるのかもしれません。学校に行く以上に必要な事を求めているのかも、しれないんです。そう考えると無意識(の力)も視点に含めた方がより深く見える、とあなたも、思いませんか??
まとめ
まとめです。『見えない心の動きに目を向けると、より多層的に物事が見えてくる』というお話でした。
今回はここまでにします。ここまで読んでいただきありがとうございました!!!!