おはこんばんにちは。タイコです。
この記事は、『 感動や恐怖体験をしたい方』の手助けになります。
*映画のネタバレもありますので、その点ご理解いただける方、この先にお進みください。
家族がすべきテーマに触れている
映画を見た個人的な結論です。『絆や子育てなど家族のテーマに触れている映画 。サバイバルホラーとしても面白い。』です。
映画の大まかなあらすじですが、【地球に謎の生命体が飛来した。謎の生命体によって人間は虐殺されていく。その中で生きていく6人家族の物語】です。
その生命体は、目が見えないようです。その代わりに、異常に聴覚が発達しており、微かな音でも拾って感知します。(こっちは元々、人間ですが・・・)バ○オ○ザードでいうところのリッ○ー、ラストオブアスでいうところのクリッ○ーみたいな存在です。
サバイバルホラーなだけあってドキドキするシーンは結構あります。しかし、ただただ驚かせるだけではなくて、この映画は、人間の成長を描いています。
人間の成長、というと個人のように思われそうですが、それだけではなく、集団としての成長も見ることができます。
人の死を経験していく死の受容。親と子どもの自立。親から子への教育。困難を乗り越えていく力。など・・・。いくつかあったので面白ポイントをあげてみたいと思います。
1)役者が本物
この映画で驚きなのは、役者。役者が本物っていうのは、役がうまいっていう意味ではないんです。役であるけど役ではないんです。
夫婦役のエミリープラント(イヴリンアボット)とジョンクラシンスキー(リーアボット)は、本物の夫婦なんです。しかも、しかもですよ。娘役のミリセントシモンズ(リーガンアボット)はもっと驚きました。難聴のある役柄だったんですけど、役ではなく彼女自身が、難聴なんです。出演者の役の技術は素晴らしいと思います。ただ、そんな技術的な事よりも、もっと上のステージの表現をされているように私には思えるんです。
他人の気持ちなどわかるわけはありません。演技もその役がどう思うのかを想像するしかないでしょう。しかし、それは想像だけではなく、【その中】にいるわけですから、想像ではないモノが濃く混じっていると思うんですよね。この映画の魅力は、役者にもあります。
2)音や表現に雑味がない。
そして、この映画のお見事なのが、無音の表現力。本作のスタッフは、音についてかなり神経質に作られたようです。
というのも、普段音を出す仕事をしているわけですが、この映画に限っては、音を出さないように仕事をしないといけないわけです。音を出す仕事なのに音を出さない映画を作る、というパラドックスがあるわけですから、大変だったようです。
この映画を見ていて、こちらも音を立ててはいけないような感覚に陥ったのを覚えています。この没入感は、無音の表現力から作り出されているように思います。この映画の中での無音をぜひ楽しんでください。
さらにいうと(まだあるんか笑)、ジョンクラシンスキーは役者であってこの映画の監督を務めています。よって伝えたいテーマがより洗礼されているし無駄がない印象です。役者と監督の間にズレがあると雑味が出そうですけど、それがないんです。
3)現実にも一致する恐怖
この映画は、家族のテーマがよく出ているように思います。謎の生命体、となっていますが、それは家族の危機として形にはないにしても経験されているように思います。なんでかわからないけど学校にいけない、息子や娘(子どもからしたら親)がいう事をきかないのはどうしてか、両親が口煩くて困るなど・・・家族に降りかかる恐怖や絶望、希望というのは様々あります。しかし、大抵は訳のわからない形のないモノなんです。謎の生命体は、それが形づいたモノともいえるのではないでしょうか。つまり、この映画には、家族がしていくべきことがいくつか描かれているように思います。
4)日本人にはわかりやすい映画
【阿吽の呼吸】なんて言葉があるように日本は、空気を読む文化です。西洋は、どちらかといえば科学的であって、証明や数値化する文化といえるでしょう(そんな日本に西洋が流入して早急にそれを取り入れたことで問題が増えていっているわけですが・・・)。言葉ではなく目線や動きで語る事が多い本作は、非言語的にものごとを掴むことに長けている日本に馴染みやすいように思えます。
以上が本作のオススメポイントでした。もちろんサバイバルホラーとしても見応えのある作品だと思うので、怖い体験をしたい方にもオススメです。
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こちらの記事も参考にどうぞ↓
https://goshtone.com/kokoro/338/
まとめ
まとめです。『 感動や恐怖体験をしたい方におすすめの一作です』という話です。
今日はここまでにします。ここまで読んでいただいてありがとうございました!!!!